日本-スペイン特許審査ハイウェイの試行開始
日本とスペインが特許審査ハイウェイ(PPH(Patent Prosecution Highway))の試行を2010年10月1日から実施することに合意したそうです。
これにより、日本で特許可能と判断された発明を有する出願について、出願人が特許審査ハイウェイの申請を行えば、スペインにおいて日本での審査結果が活用されることで早期審査を受けることができ、迅速な発明の権利化が可能となります。
日本がPPHを締結した国・機関は、米国、韓国、英国、ドイツ、デンマーク、フィンランド、ロシア連邦、オーストリア、シンガポール、ハンガリー、カナダ、欧州特許庁(EPO)、スペインで13となりました。
なお、日本国特許庁とスペイン特許商標庁はともにPCT(特許協力条約)の国際調査機関・国際予備審査機関であるために、PCT出願の国際段階成果物(国際調査機関が作成した見解書,国際予備審査機関が作成した国際予備審査報告など)を利用する特許審査ハイウェイ(PCT-PPH)の試行も開始されます。
これにより、日本の特許庁が国際調査機関又は国際予備審査機関として作成した国際段階成果物に基づいて、スペイン特許商標庁に特許審査ハイウェイの申請を行うことが可能になります。
詳しくは、「スペインとの特許審査ハイウェイ、10月から開始~日スペイン間における特許審査ハイウェイ試行開始の合意について~(METI/経済産業省)」(リンク先消滅しました。)、
「日-スペイン特許審査ハイウェイ試行プログラムについて(特許庁)」をご参照ください。
2010年09月08日 |
カテゴリ: 特許関連
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